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DCモーター扇風機HEF-DC90とACモーター扇風機F-LJ60X

 DCモーターの扇風機が従来のACモーターの扇風機とどう違うのか、購入を検討するのにあたってこれという比較がなかったので、実際に購入して比較してみました。

 

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f:id:minutes_ha:20140716235157j:plain左:ACモーター扇風機 東芝 F-LJ60X(http://www.toshiba.co.jp/living/fans/f_lj60x/)

右:DCモーター扇風機 日立 HEF-DC90(http://www.hitachi-ls.co.jp/product/air/hef-dc90/index.html)

 

 それぞれの扇風機の特徴を上げると

 

日立 HEF-DC90(平成26年4月発売)

インバーター制御のDCモーターと8枚羽根

・6段階の風量

・最小2W最大21W

 

東芝 F-LJ60X(平成20年4月発売)

・位相制御のACモーターと東芝伝統の4枚羽根

・通常の弱よりも弱い"ゆっくり風"モード

・最大43(50Hz)/45(60Hz)W

 

 目に付くのは羽根の違いです。

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 枚数では倍、形状では後退角はさほど変わらないように思えますが、ピッチと厚みが違います。 

 下の写真は手違いで左がHEF-DC90、右がF-LJ60Xと入れ替わっています。

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 ピッチはHEF-DC90の方が少し立ってるようですが、F-LJ60Xの方が少し分厚いです。

 

 さて、外観だけでは涼しくならないので実際に動かすとどうなのか?ここから先は体感でくらべます。

・最大風量・・・違いはない。

・最小風量・・・違いはない。

・風量設定・・・AC扇風機の"ゆっくり"と"弱"の間も設定できるDC扇風機が便利。

・風の質・・・8枚羽根のほうがなめらかだが、強さは4枚羽根のほうがムラのある分、また手前で涼む場合には強く感じる。

・回転の音・・・8枚羽根のほうが周波数が高め。ACモーターは軸ブレと"ゆっくり"時の作動音が静かな場合は耳障り。

 

 最小風量に違いがないのは、"ゆっくり風"モードのおかげで、これは優秀です。

 こうして差を取り上げると、羽根と風量設定、軸ブレ程度になります。

 ただ枚数の多い羽根はACモーターでも採用されたので、決定的とは言えません(http://www.toshiba.co.jp/living/fans/f_als50/index_j.htm)。

 次の風量設定こそ、モーターおよび制御による差で、またこの結果生まれるメリットが消費電力になります。

 このACモーターで下がらない消費電力は、回転数が下がるとすべりが大きくなる誘導モーター自体の特性によるもので、扇風機ではおよそ20Wほど下がるようです。もっとも、この節約によるイニシャルコストの回収は、使用頻度にもよりますが我が家では5年はかかります。また、他の比較では力率が悪くW差ほどの省電力にならないという例もありました。まあうちの電気代は確実に下がるのですがね。

 最後に音の差。これは低速域では制御に由来するところもありますが、軸ブレなど作りに由来しているところもあります。

 

 こうして実際に比べてみると、なぜ日本のメーカーがACモーターの扇風機を作り続けていたか、理解することは難しくありませんでした。

 現実として、低コストで信頼性の高いACモーターの扇風機で多くの消費者の要望を実現しているのですから。

 特に他の比較で目立つ絶対的に弱い風というのは、比較対象の扇風機が悪いとしか思えません。

  

 では実際に使用しての勝手を申しますと、低速時でなめらかな風と少ない騒音から睡眠時にいいです。

 もっともこれなら羽根の枚数が多くつくりのいいACモーターの扇風機でも十分ではないかな?というのが本音。

 実際に羽根の枚数の多いACモーター機の満足度は高いようです。

約6000円のコスパ最強扇風機「東芝 リモコン付扇風機 F-ALS50」を購入したのでレビュー

 今後、ACモーターの枚数違いがラインナップされるとともに、DCモーター機は高価格帯に留まるか、フェードアウトする可能性もありそうです。

 

 ちなみに置き換えられたF-LJ60Xは、自分の部屋の山善の扇風機を追い出すのに一役買いました。

 そもそも安い扇風機は低コストの弱いモーターのトルクに見合った風量の稼げない羽根を組み合わせただけ安い訳で、うるさく電気は食う割に風が吹かないという残念な置物なのでまったくオススメできません。

 

 以上、風にポイントを絞って比較しましたが、実際の商品を選ぶにあたってタイマー機能や最大仰角などの使い勝手で比べることもお忘れ無きよう。

 

了